ECサイト運営のコストや保守運用の必要性について詳しく解説

ECサイトを制作・運用するには様々なコストが発生します。
初期の構築費用のみならず、サーバーやドメイン、ShopifyなどのカートASPを使用する場合はサービス利用料、そして運用にあたって保守運用や商品登録、撮影など人的、時間的コストも発生します。
そして何より商品を認知してもらい集客して購入してもらい、リピートしてもらうための施策も必要になってきますので、ECサイトを作るだけでは基本的にはよほど知名度があって良い商品でない限り簡単には売れません。

開設後に想定していない費用が発生するという事態にならないように、本記事では構築後の運用フェースで発生するコストについて詳しく解説していきます。

目次

運用フェースで発生する費用について

構築後の運用フェーズに発生する費用については、大きく分けて以下のようになります。

  • サービス(カートASP)利用料
  • 決済手数料
  • サーバー・ドメイン利用料(スクラッチやオープンソースの場合)
  • 販促費、広告宣伝費
  • 保守運用

サービス(カートASP)利用料

1点目はカートシステムのASPなどの利用料です。
ShopifyやMakeshopなどのASPやAmazon,楽天などのモールを使用する場合は月額の利用料が発生します。ASPでは機能を拡張するプラグインやオプションを導入する場合は利用料とは別で月額費用が発生します。

無料のBASEなどのASPもありますが、クレジットカードの決済手数料が少し高めに設定されていたりするため、売上規模や求める機能によってはShopifyなどの方が良いケースもあります。

決済手数料

クレジットカードなどの決済は決済した金額の数%が手数料として引かれます。
クレジットカード決済であれば3-4%などが一般的かと思います。売上規模が大きくなればなるほど手数料のパーセンテージは下がる傾向にありますが、トータルの金額は大きなものになるため、どの決済方法を導入するか
クレジットカード決済はともかく、銀行振込やコンビニ決済は運営側の工数もかかりますので導入は慎重に検討するべきです。

サーバー・ドメイン費用

どの方法でECサイトを開設した場合でも、サイトのドメイン費用は必ず発生します。
.comや.jp などの一般的なドメインであれば年間で約2,000円ほどになります。

また、EC-CUBEやフルスクラッチでECサイトを構築する場合、サーバー費用が毎月発生します。
レンタルサーバーなどであれば月額¥1,000〜¥5,000ほどになりますが、
スクラッチ開発で大規模なECサイトであれば、AWS(Amazon Web Service)などで運用するケースがあるかと思います。その場合は月額で数万円は発生することが多いです。

サーバーを用意する場合は費用も大きく変動しますので、規模に合わせてオーバースペックになりすぎないよう専門業者に依頼することが望ましいです。

販促・広告宣伝費

特にECサイトを開設してから費用をかける必要があるのが販促費や広告宣伝費ではないでしょうか。
SNS広告やリスティング広告、公式LINEやメルマガなどで商品の紹介をしたり、セールの告知をしたりユーザーに購入してもらう為の施策を打っていく必要があります。

やはり運用フェーズではどれだけユーザーにアプローチできるかという点が売上にも影響してくるか思いますので、何もせずに商品が売れるというのはよっぽど昔からのファンが多かったり、自社でしか購入できない商品があるなど、極めてレアケースです。
基本的には何かしらで差別化して自社ストアで購入してもらう理由を作るという点で、積極的なユーザーとの接点を持つ広告宣伝費は確保することが望ましいです。

保守運用

最後に保守運用です。
自社でWebに詳しい担当が居れば社内で運用できるに越したことはないと思います。
ただ、ECサイトは運用したいけど社内にリソースがない、退職してしまい不在であるといったケースであれば、基本的には制作した業者に保守運用を依頼できるか相談してみましょう。

撮影、商品登録、注文処理、発送手続き、問い合わせ対応、販促などECサイトは対応するべきことが非常に多いです。また、保守契約を結んでいない場合、不明点を制作業者に連絡したり調査依頼をすることも内容によっては費用が発生するケースもあります。

こうした都度費用が発生したり、運用に支障をきたすことも少なくないので、
ある程度余裕を持った社内での運用が見込めない場合は保守契約を結んでおくのがベターです。

まとめ

ECサイトは初期の構築はもちろんのこと、運用を続けていくためにランニングコストに目を向ける必要があります。
ある程度売上が立ち事業として成立するまでには時間を要しますが、運用コストを考慮した裏側のサイト設計も重要です。また先を見据えた予算編成を組みましょう。

弊社ではそうした運用コストに配慮したECサイト制作や保守契約/運用代行を承っておりますので、お気軽にご相談ください。

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